れあこん

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信頼できるネットワークエンジニアは君しかいない - ブラックハット レビュー

はじめに/概要

出ました、ハッカー系映画! 「世間を震撼させたハッキングの罪で投獄中の天才プログラマー」 と言われた日にゃ観るしかない!ということで、公開初日に観てきました。

アベンジャーズのマイティ・ソーが主演と言うことでしたが、 作品の中ではアイアンマン派、かつマイティ・ソーが余り好きでありませんでした。 この点期待せずにいたのですが、結果的に良い意味で裏切られました。

ストーリー

中国の捜査官チェンが、主人公であるハサウェイを獄中から引っ張り出し、 チェンの妹さんやFBIとともに原発事故を引き起こした犯罪者を突き詰めるストーリー。 その中でハサウェイと妹さんのラブロマンスあり、NSAや中国政府(?)との絡みあり。 中々にボリューミーな作品でした。

感想/印象に残ったシーン

1にも2にも、ハサウェイが格好良かったですね! 獄中に何年も居た彼が外の世界に出てくるシーンを始め、演技も素晴らしく。 ヒロインの方のチェンも可愛くて。 「誰かに似てるなー」って思いながらずっと観てましたが、ようやく分かりました。 永作博美に似てますね。理系の雰囲気漂う知的美女を上手く演じてたなぁと思いました。

演出もステキでした。 目にも留まらぬ銃撃戦、アクションシーンは観てて楽しかったですね。 また、ハサウェイが妹さん相手に理性を失うシーンの描写も美しくて良かったなと。 演出と言ったら忘れちゃ行けないのが、ハッキングが行われるシーン。 格好良くシステムに侵入している絵を見せたかったんだと思うのですが、、 まさかの2回目の演出時には、「監督さんよっぽど気に入ったんだね」と言いたくなりました。

さて、ラストのシーン。ここはとても印象的。 物語の途中、仲間が次々と倒れていき、アメリカ国家への反逆行為もおこなってしまった。 そもそもが悪人なのでハッピーエンドはありえなかったのかもしれません。 そんな状況下でスマートに物語を終わらせてくれて。その鮮やか、かつ、あっけない幕引きに感心してしまい、 思わず「ほっほー」って劇場内で声を上げてしまいました。良い意味で裏切られた感がありましたね。

おわりに

そもそも自分がエンジニアと言うこともあり、こういった類の作品はひいき目に観てしまいます。 「このコードを作った天才ハッカー、それがあいつだ」 「信頼できるネットワークエンジニアは君しかいないんだ」 みたいな台詞を映画で聞けるというだけでニマニマしてしまいます。 というわけで、72点で。可も無く不可も無い、良作だなと感じました。