読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

れあこん - Rare Cheesecake Complex

書評、映画評、音楽評など、各種レビュー記事を掲載しています。

採用条件は、ドリーマー【Dreamer】 - トゥモローランド / Tomorrowland レビュー

はじめに

ベイマックスやらアナと雪の女王やら、 大ヒットを飛ばしまくっているディズニーから最新作が届きました。 その名も「トゥモローランド / Tomorrowland」。
ウォルト・ディズニーが遺した、“最大の謎にして最高のプロジェクト”という 謳い文句に惹かれ、劇場に足を運んできました。

概要 ※映画.comさんより抜粋させていただきました。

宇宙飛行士を夢見る17歳の少女ケイシーは、ある日、自分の荷物の中に見慣れないピンバッジが紛れ込んでいるのを見つける。ピンバッジに触れたケイシーは、テクノロジーの発達した未知の世界「トゥモローランド」に迷い込むが、ほどなくして元の世界に戻ってきてしまう。そんな彼女の前にアテナと名乗る謎の少女が現れ、「再びトゥモローランドに行きたければ、フランクという男を訪ねろ」と言う。このことをきっかけに、ケイシーは人類の未来をかけた冒険に出ることになる。

感想/印象に残ったフレーズ

実は今回、本編の内容について一切事前情報無く観に行ったんですね。 なので、フランクがジェットパックを操ったり、ロボットの女の子が登場するのを見て、
 「チャッピーに続きまたロボットものかよ!」
 「イミテーション・ゲームやブラックハットに続きまたエンジニアものかよ!」
といった思いに駆られました。私的には大好物なのでむしろ大歓迎でしたが。笑

ストーリー的には王道も王道のSF冒険アクションでした。ケイシーが地球を救うために奮闘する物語……という触れ込みでしたが、蓋を開けてみたらフランクの方が主人公っぽかったですね。ロボットであるアテナに恋をして挫折し、失意のまま地球へ強制送還。そこから紆余曲折経てケイシーと協力してトゥモローランドへ向かい、地球を救う。熱いですね!ところどころ黒ディズニーも出ていましたが、全体的に安心して観ていられました。

そのため、そのまますんなり(ストーリー的に違和感を感じるような部分もなく)エンディングを迎えて。チャッピーもそうでしたが、テクノロジーのある未来を肯定的に描いて終わる作品が最近多いと感じています。本作も、次世代アテナを地球に送り込んでエンドを迎えた訳ですが。不思議な感じがしました。むしろその感覚こそが違和感なのかも。一昔前にはこういった作品群はそんなに無かったように感じます。

人にフォーカスを移しましょう。ケイシー役のブリット・ロバートソン、とても可愛かったですね!諦めない心、という言葉が今回のキーワードの一つでしたが、それを良く表していたと思います。目力の強さがピッタリですね。特に、NASAのロケット施設取り壊しのシーンで「考えるより諦めるのが簡単だから」と話す彼女にはゾクゾクするものを感じました。

さて、忘れてはいけないのがBGM。程よく近未来的な感じとノスタルジックな雰囲気をあわせもった曲が延々と流され続けておりまして。この感じこそが「トゥモローランド」なのだな、と実感させられます。映像が話題に上がりがちな本作だと思いますが、負けず劣らず音楽も素晴らしかったですね。 個人的には、全体的に2013年版のシムシティの曲にとても似ていたと感じました。
※今見返して見たら、映像演出やら未来都市の雰囲気やらも本作に似ていますね。笑

おわりに

毎度のことですが、こういった作品を観るとエンジニア魂がゆんゆんに刺激されますね! フランクの生き様、そしてケイシーの諦めない心。最後まで成し遂げることの大切さ。 子ども向け映画にも見えますが、大人が観ても、むしろ大人こそ心にクる作品なのではないでしょうか。 採点は86点とさせてください。

余談ですが、ロボットやら人工知能やらAIやら、未来を描いた作品を観ると、 ネットで出回っているドラえもんの最終回の同人誌のこの台詞を思い出します。
「君たちは知っているはずだ "ドラえもんが来た"未来の時代に
 繋がるにしては進化のスピードがあまりにもゆるやかだと」
昨今のIoTブームの背景には、現代を生きる最先端の経営者・リーダーの焦りを感じずに居られません。
※その流れが、テクノロジーやスタートアップの世界を超えて、映画など文化系の方面にまで波及してきたのかなと。