れあこん

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大逆転の可能性は統計上4% - ランナーランナー レビュー

ランナーランナー、観てきました!ので感想です。

ジャンルは経済系頭脳バトルで、ウルフ・オブ・ウォールストリートソーシャル・ネットワーク
アメリカン・ハッスルといったこの系統の映画が好きな僕には堪らん内容でした。
実は先月にミリオンダラー・アームを観た際に予告が流れていて、
本編よりもこちらの作品の方が気になってしょうが無かった、くらい期待してたんだよね。

そしてジャンル以上に楽しみな理由が、主人公のジャスティン・ティンバーレイク
ソーシャルネットワークの時のショーンパーカー役を観て以来ファンになったわけです。
自分の身分を一晩寝た女の子に明かした際の台詞は名言過ぎますね。

話が逸れました。
この作品の時の彼はマーク・ザッカーバーグを導く立場としての役どころでした。
対して今回は、ボスに導かれる(そして騙される)側という役どころ。
ほぼ対となる立場での演技というのも興味深かったです。

さて、感想ですが、、、 #以下ネタバレ有り

やっぱり楽しいね、このジャンルは。
少し汚れつつも自分の芯を貫くモノが勝つというある意味王道的な内容はとても好み。
ストーリー自体もオーソドックスでやや意外性には欠けますが、安心して観ていられる作品でした。

オンラインカジノの話は少し前に日本でも(ある意味)HOTだったので、笑えました。
ハイ・ローを当てるだけ!とかってFacebookで延々と広告流れてたやつね。
アメリカだとそんなに流行ってるんですかね?そんな感じの描写だったのが不思議でした。
日本だとあの広告じゃ誰もやらんだろうに……って思ってましたが。

個人的に気になっていたセリフは
・大逆転の可能性は統計上4%
・お前のその心の中の声は良心じゃない、怯えだ
の2つ。
特に後者については、作品中盤で出てきて
「あれ、それで良いんだ?そうなんだ?ううん……?」ってなもやもやしていた部分だったので、
ラストシーンでもう一度この話が出てきたときはニヤニヤしてしまったよ。
うん、そうだよね、やっぱりね、って。

プライベートで会社の社長やら代表やらに会ったときに、
「大成功している人達ってのは絶対どこかしらでグレーなこと・ブラックなことをしている」
って偉そうに語ってる人が時々いるのを思い出しました。
そういう人達って結局ダメになっちゃったり、目が死んでたりする(もしくは狂信者の目をしてる)なと。。

何はともあれ、生き抜くための知恵ってのは大事だよねって話。
単純化しちゃうと、ボス自体も相当賢かったのだけれど、主人公がソレを上回っていただけなので。。
この作品、実は中途半端に賢いと破滅するってことも言ってるんだよね。
意図してるのか分からないけど、そこの部分の怖さもまた良い味を出してました。

個人的には74点くらいです(*´ω`)

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