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れあこん - Rare Cheesecake Complex

書評、映画評、音楽評など、各種レビュー記事を掲載しています。

オタクはキスを大事にする - ピクセル レビュー

はじめに

先月は3回映画館に足を運んでいたのですが、 予告宣伝ムービーを観るたびに繰り返される「PAC MAN IS A BAD GUY?!」の台詞、 そして巨大なパックマンドンキーコングの映像。 一目観たときから虜になってしまい、ようやく封切りされたのを受け、映画館へ向かいました。

概要 ※映画.comさんより抜粋させていただきました。

30数年前、宇宙人との交流を夢見てNASAが宇宙に向けて発信した映像の中には、当時大流行していたゲームの映像が含まれていた。ところが、その映像を受信した宇宙人が、友好のメッセージではなく挑戦状だと勘違い。地球が発信したゲームのキャラクターに扮して、現代の地球を侵略してくる。触れたものを全てピクセル化してしまう能力をもった宇宙人にアメリカ軍も歯が立たず、人類は危機に陥るが、ゲームオタクたちが宇宙人の弱点を見抜く。

感想/印象に残ったフレーズ

ひと言で言うと「アイディアの勝利」これに尽きるかなと思います。 30年近く前に登場したファミコンのキャラクター達が3D映像となって大暴れ! このひと言だけで観たいと思う人がどれだけいることか……とても楽しむことができました。

本作は宇宙人の侵略から世界を守というのが前提のストーリーですが、 主人公・ブレナーが過去のトラウマを克服していくのが本題です。 過去のゲーム大会、決勝戦のドンキーコングのゲームでエディに敗れ、負っていた心の傷。 その後「大事な場面になるとゴリラが上から樽を投げてくるんだ」というほどの傷を、 再度、今度は3Dの現実のドンキーコング相手に戦うことで克服していく物語です。

本作、SFなので当然なのですがとんでも設定でして。 主人公の古い友人が大統領になっているというとんでも設定だったり、突っ込み所満載です。 ですが、ソレすらもスンナリと受け入れられてしまうアタリ本作の懐の深さを感じ取れます。

さて、印象に残ったことは3つ。
 1.オタクはキスを大事にする
 2.ギャラガ
 3.ハッピーエンドの後の……
 4.BGM全般
ストーリー的には主人公と女性中佐ヴァイオレットとの恋愛もどきもありますが、 もっとも楽しめたのはアクションシーンですね。

1つ目はそのものズバリ、「オタクはキスを大事にする」の台詞ですね。 序盤にブレナーがヒロインに向かって話した後、 エンディングで再度この話をして伏線を回収するだけの話ですが。 なんというか、心にくるシーンでした。 ギークの貞操観念というか、誠実さを表した脚本。納得感が凄いですね。 それに掛け合わせた、「だからヲタクはキスが上手い」には笑いました。

2つ目にギャラガ戦のアクションシーン。 それまで軍の人達から迫害され気味だった「ワンダーボーイ」。 彼がその立場から一気にエースとして戦いに参加していく様になるシーン。 一気に主役に駆け上って行く様が最高に気分良かったですね。
そういったシチュエーションを踏まえた上で。 彼と主人公ブレナーが銃を華麗にぶっ放しまくってギャラガを破壊していく。 2人のぶっ放しっぷりや連携っぷりがとても頼もしく、見惚れてしまいました。

3つめ目は、ハッピーエンドのお笑いシーン。 ワンダーボーイは侵略してきたエイリアンの変身したレディ・リサと結婚します。 レディ・リサは彼が小さい頃から溺愛してきたゲームの女の子で、 ずっと思ってきた愛が結実した(ある意味)美しい展開だったのですが。 後日談のシーンで、2人の子供としてQバートが沢山居たのには笑いました。 Qバートが変身したレディ・リサとの子供だったからなのでしょうが、、、 このシーンは吹き出さざるを得ませんでした。

最後4つ目、BGMについてです。 全体的にBGMはとても素敵だったなぁと……。 特に出だしのアメリカ?西部劇?っぽいBGMはとても心地良かったですね。 ゲーム作品の臨場感を出すのに各ゲームのBGMが使われていたりと、面白く。要確認 劇をとても盛り上げていたと思います。

さて一方、残念だった点もあります。 ファイヤーブラスターが小人?のような人だったのは何故なのでしょうか。 全体的にヲタク蔑視な雰囲気が漂っていて、その点は好きになれませんでした。 (敢えてああいったステレオタイプな、嫌われ者のヲタク像を描いたのかもですが)

おわりに

私自身がゲーマーでドット絵ゲーム世代だったということもあり、とても楽しむことができました。 と言うわけで、本作の評価は84点です。 ドット絵や8bitの時代を知っていて、好きだった人には是非観て欲しい作品ですね。

余談ですが、こういった作品がハリウッドから逆輸入されてくるのは少し残念な気持ちになります。 本作を観るにつけ、こういった作品は日本の映画映画関係者にこそ作っていただきかったなぁと思うことしきりです。

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